弱小OLの備忘録

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すぐ忘れちゃうからね

ひとつ3,000円のゼリーを食す

宗家 源吉兆庵 プレミアム桃泉果


3,024円(税込)
桃泉果|宗家 源吉兆庵


デパートでたまたま目に入った桃ゼリーがなんと
ひとつ3,000円を超えていた。

箱ではない。“ひとつ”である。

一緒にいたパートナーのテンションがブチ上がり、
「うわ!食べたい!買おう!あげるね!!」
と言うお言葉に素直に甘え、頂いたなんともブルジョワなゼリーだ。

これは感想を記さねばならない。
謎の緊張感に包まれながら
真夏の真昼間、開封しました。プレミアム桃泉果。

桃泉果とは

まず桃泉果という商品名が付いたこのゼリーは2種類ある。
ノーマルとプレミアム。

ノーマルでもひとつ1,000円超えの高級ゼリーで、
商品紹介も「白桃をまるごとひとつ使ったお菓子」ということで変わりはない。
プレミアムのほうには岡山県産の桃が使用されていると店頭で明記されていたので
おそらく桃の種類が違うのだと考えられる。

また、宗家 源吉兆庵さんでは“清水 白桃ぜりぃ”という
別種類の桃ゼリーも売っているので注意が必要。

いずれも8月下旬までの季節商品だそうです。

いざ開封

きらきらとした紐を解くと、
ゴロンと大きな個包装が現れる。

持ってみるとずっしり重い。
生の桃と同じような重量感がある。

ハサミで丁寧に封を切ると、
途端に瑞々しく甘い香りが漂った。
熟れた桃を切っているときに果汁が溢れ出し、
まな板から滴り零れるあの光景が目に浮かぶ。

デカい……。
そしてジューシーな水分が多い……。

どの器に開けるべきかとても迷い、
手頃な深めの器に開けると、ゼリーが窮屈そうにしていた。
ごめん、3,000円。

いざ実食

狭い器の中でぎゅうぎゅうに詰まっているゼリーを一口食べると、
ぶわっと口の中に果実感が広がった。
鼻に抜ける甘い香りは桃そのもの。

極限まで熟した桃を食べている気分。

桃といえばそのまま食べると繊維感が気になる果実ではあるが、
どういう加工をされているのか、丸ごとひとつ入っているはずなのに
まったく繊維の引っ掛かりが無い。

尖りのない丸みを帯びたデザートスプーンが一切のストレスなく
するんと入り込み、食べたい量だけを的確に掬っていく。

桃を包んでいるゼリーも大層やわらかく、
桃のピューレを優しく固めたような食感。
市販のゼリーのようなツルツル感はあまり感じられず、
丁寧に裏ごしした果肉をそのまま食べている気持ちになる。

素直に美味しい。
これが……3,000円の力……。

ひとつ食べると満足感でいっぱいになる

写真では伝わりにくいけれど、
ゼリーにしては本当に大きい。
ひとつ丸々1人で食べると、満足感が半端ない。

あとこれはかなり個人的な感想だが、しっかり甘め。
果実本来の甘さが強いのは勿論、砂糖の甘さも結構ある。
これは和菓子屋さんが作っているゼリーだからかなと思ったり。
関係ないかも。

ただそれだけ甘いな、と思っていてもべらぼうに美味しいのは事実。

恐るべしと思ったのは、
最初半分食べて残りは夜に食べよう、と冷蔵庫に入れたあと
30分後には
「食べたい……桃が……!あのゼリーが……食べたい……!」
と中毒症状のような欲求が出てきました。

なので、ひとつを独り占めして桃の香りと甘みによって
満たされた気分になるまでが正しい楽しみ方だなと思いました。

暑い夏に生きてるだけでみんな偉いので、
是非この夏限定の高級ゼリーで涼を取っていただきたい。

盛り付ける器も予めキンキンに冷やしておく方が美味しいかも!